
6/16 日
地域伝統芸能公演
岩手産業文化センター(アピオ)
●早池峰岳神楽<岩手>●関谷城鍬舞<栃木>●石井の七福神<福島>●加世田津貫中間豊祭太鼓踊<鹿児島>●流し節正調河内音頭<大阪>●ドラゴンダンス<シンガポール>●さんさ踊り<岩手>
早池峰岳(はやちねたけ)神楽
国指定重要無形民俗文化財
岩手県
出演/早池峰岳神楽保存会

山岳信仰の霊山として知られる早池峰山。その登山口にある大迫町の岳地区に伝わる山伏神楽で、東北の山伏神楽のなかでも逸品といわれています。六百年以上の歴史をもつ早池峰神楽は、現在も舞の形や衣装、道具などもほぼ原形をとどめており、日本の舞の源流をなす貴重なもので玄また、約十五キロ西南にある大償神社に奉納される大償神楽と対をなしていることから、兄弟神楽という別名があります。以前は、農閑期などに近郷を巡り、御神体の権現頭による厄払いが行なわれました。岳神楽は、五獅子でテンポが早く、踊りの振りも勇壮。式鼻、神舞、荒舞武士舞、女舞などの豊富なレパートリーがあります。
関谷城鍬(せきやしろくわ)舞
栃木県指定無形文化財
栃木県
出演/関谷城鍬舞保存会
塩原温泉で有名な塩原町の関谷に伝わる、全国でもめずらしい風流系の民俗芸能です。慶長五年(一六〇〇年)関が原の戦いの際、徳川側の最前線を守った大田原城の改修を命じられた農民たちが、城の完成を祝ったのがはじまりといわれ、鍬を持って踊る者や樽を叩く者などの賑やかな様子が現在の形に伝えられたようで玄また、この舞の様子が、乙女が田植えをし、まわりで笛や太鼓ではやすという昔の田植えの風景を思い起こさせることから、もともとは豊作祈願と感謝の神事舞だったと考えられます。城鍬舞は大正十一年ころを最後に途絶えていましたが、昭和五十七年に地区コミュニティーが中心となって復活しました。

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